歩きお遍路体験記1日目ーぐだぐだだけど元気な一日目

地図

お遍路体験記一日目です!2019年5月6月の記録です。

実際にお遍路に行った際に書いていた日記と写真・心のメモリーを頼りに全工程を書いていきます!

 

ばりばり元気な一日目編!

目次【本記事の内容】

歩きお遍路体験記1日目!

 

初日は事前情報と空想が交錯し、結構ぐだぐだでした。それでもちゃんと宿までたどり着く。

そして初日からお遍路の不思議な縁を感じ始めます。

 

1番寺霊仙寺(りょうせんじ)まで

 

朝6:30頃駅に到着。霊仙寺最寄り駅という事で、もっと賑やかなのを想像していたので拍子抜け。誰も居いないぞ・・・?駅員すらも。

 

ほぼ交通量のない道路を通ってお寺へ向かう。遍路地図を握りしめていたけど、道のいたるところに案内看板やシールがあって迷いようがない。

 

 

ちょっとわくわくしながら1番寺を目指すと15分程度で到着。7時前に着いてしまい、売店がまだやってない。

 

ベンチに座って待っていると、車で来た年配のおじいちゃんばあちゃんがフル装備でお寺に入っていくのを見送りながら、あれ、事前に買っておけばよかったかな?とふと思う。

 

売店で、笠、金剛杖、輪袈裟、白装束、頭陀袋、納札、数珠、納経帳を購入。

 

納経帳を買ったら、お参り終わったらここで納経ですからね~との事。また戻って来る必要があるようだ。

 

1寺で納札は2枚必要になるため、とりあえず売店の外のベンチで20枚程度書く。意外とこのフルセット購入と納札購入した時点でもう8時前。思ったよりかかったなーと思いながら境内へ。

る〇ぶやネットの情報によると、一番寺には作法を教えてくれる人がいるはずなのだが、基本誰も居ない。いや、居るけど参拝者のみ!

あてが外れた。うろ覚えの参拝作法を本やネットを確認しながらなんとか参拝を終え納経をしていると、なんとなく違和感・・・・?

 

あ、棒忘れた!!って事で境内まで戻って金剛棒を無事捕獲。さっそく罰当たりな感じでスタート。グダグダの一番寺だった。もうこの時点で8:30。めっちゃ時間かかった。

 

 

そして霊仙寺を後にする。始まった!と思いましたね。はい。

 

2番寺極楽寺(ごくらくじ)

 

新品の装備で、元気に歩く。散歩道(ジブリ)が頭の中に流れ始める。杖を突く習慣が無いので、金剛杖は右手に持ったまま。普通に歩いていた。お遍路と言ってもほぼアスファルトというのは分かっていたけど、本当に普通の国道。

通勤ラッシュで、結構な交通量の道だ。笠をかぶり白装束を身にまとって棒を持っているこの姿。コスプレしてるみたいでちょっと気恥ずかしい。

 

でも地元の人にとっては見慣れたアイコンのはず!とちょっと折れそうになる豆腐メンタルをなんとか立て直しながら歩くと、ドイツ公園なるものを発見。ちょっと寄り道。

 

ドイツ公園の東屋

 

屋根がしっかりしているので、もしかしたら野宿の人はこういう所だといいのかも。ベンチもしっかりあって快適そう。トイレが無いのがマイナスポイントだろうか。公園にはお手入れのおじいちゃんが二人いて、草刈りをしていた。管理もしっかりしていそうなので、逆に野宿はダメなのかも。よくわからない。

少々歩くともう2番寺に到着

 

2番寺極楽寺の看板

 

まだうろ覚えで、多少苦戦しながらも参拝をする。巨大な杉が見どころのお寺だ。

 

事前に勉強した作法では、納経中の人が居る時は音で納経の邪魔をしないよう、鐘を突かないようだったが皆容赦なく突いている。気にしたら負けの正式作法のようだ。一応自分はやらないようにしようと思う。

 

宗教的なこだわり皆無の私としては、ルールを破っているという所の無知さ、勉強をしない人間性にイラっとはするものの、まあどうでもいいかと流せる所。

納経をしてお寺を後にする。

 

 

3番寺金泉寺(こんせんじ)

 

初っ端がアスファルトだったせいか、だんだんと地面が土に変わる感動がすごかった。

そしてまた気づく。杖を忘れていると・・・・一瞬もう置いてくか・・・?という思いがよぎるが、しっかりと往復20分かけて取りに行く。

 

3番寺までも遍路道

 

小径を通る風がとても気持ちよく、木や土に囲まれる事で遍路に来たっていう気持ちも昂ってくる。田んぼのあぜ道なんかも雰囲気あって、遍路道っていいなっと思います。

 

金泉寺山門

 

3件目という事で、もう参拝手順は特に問題なし。やはり読みにくい読経に慣れればもっと早く終わる気がする←今思えば、効率考えるのが若干間違っている気が・・・

 

しかし、ここでついに?早くも遭遇!やばい系参拝者!いわゆるガチ勢(※宗教を超常現象的な意味で本気で信じてる風な人達)に遭遇。とりあえず、命名!「応援団系読経者」しました。

 

なんか木魚のようなものを全力でひっぱたきながら、他人の迷惑考えずに腹の底から声出してる集団。こういうの見ると、一歩引いてアホだなあと思ってしまう。

 

何か願いがあるはずなのに、他人の迷惑考えない時点で現世で敵作りまくってるじゃんね。そうなると誰もあなた方みたいな人に対して友好的に接しませんよ。そしてその結果、本質的な所で他人の協力を得られず損をするっていう事が考えられないくらいお粗末知能なんだなあと。

宗教のガチ勢ってそういう所になぜ気づかないのか本当に不思議。ある意味世捨て人なのだろうか。

 

4番寺大日寺(だいにちじ)

 

遍路道が遍路道らしく?なってきて、心ウキウキなるも、すでに若干足が痛い。こなきジジイのように背にのしかかる十数キロのバックパックが、私の足をを追い詰めていく。

これまでの経験上、翌日筋肉痛は確定の模様。そうだよね、普通12キロのバック背負って10キロも歩かないよ・・・

木漏れ日のある小径

 

途中になんか出現!山門の所で、「お茶あるよ!お菓子もどうぞ~」と住職さんらしき人が誘ってくださる。これがお接待か、とそわそわしながらお世話になった。柔和は感じの方で、このお寺は3番寺金泉寺の奥の院との事。空海の話や、お遍路の話しをしながら

 

30分くらい談笑。お茶と梅干を頂いた。この時に、なんと空海由来のお寺は四国では全数で約300寺ある事。四国88か所の他にも別格20霊場というものが存在すると教えてくれた。・・・・別格20霊場てなんぞや

 

愛染院山門

 

と、お寺を出てから別格について調査。どうも知っている人の中では割と有名な四国のお寺になるようだ。四国88か所と別格20霊場を併せて108か所を廻ると煩悩が消えるらしい・・・

あらかじめ知ってれば予定に入れたのにーと思ってとりあえずスルー。大日寺を目指す。

 

4番寺大日寺

 

ここではツアーと遭遇。めっちゃ人いっぱいいるめっちゃじいちゃんとばあちゃんばっかりめっちゃいる。面倒だったので、納札書きながら待機。

 

ベンチでだらっと休憩していると、自称社長のおっちゃんに話しかけられた。このおっちゃん車遍路専門で、すでに何周もしているとの事らしい。掛け軸とと白装束に御朱印を貰っていた。

掛け軸でけえ。歩き遍路だとめっちゃ邪魔そうだなーとか考える。いつか車で来る時にキレイな奴を貰った方がいいかなーとも。

 

この社長さん、従業員に仕事は任せて自分は遊んでいるらしい。うらやましい限り!

 

でも何と言うか、精神的に突き抜けているというか、言う事に他意や嫌味がなくとても好感が持てた。まさしく余生を楽しむ道楽おやじって感じ。「お、降りそうだから失礼する」といってあっさり去っていた。お互い名前は聞かなかった。

 

そんな話をしているうちに、ツアー客も参拝を終えバスに帰っていく。入れ替わるように参拝して4番寺を終了。

 

5番寺地蔵寺(じぞうじ)

 

5番寺への遍路道

 

ちょっとここで迷った。微妙に案内シールが判りづらい。

 

5番寺地蔵寺山門

ひたひたと歩いて5番寺地蔵寺に到着。すでに若干雨が降っている。

まだツアー客いる・・・・こっちは歩いてるのにスゲー時間かかるな。と思いながら謎のおじいちゃん団体と談笑。

ベンチ周りに座っていて、参拝する気配もない。お互いにどこから来たのかなんかを話していると、ツアー客が参拝を終了。

なんと一緒に帰っていった(笑)参拝しないんかい笑笑

納経所で別格寺の事がふと気になり、納経所の方に地図があるのか聞いてみると、なんと手書きであるらしい!しかも、行くならこの5番寺と6番寺の間に行くのがベストらしい!!

でも無理!だってもう3時だもの!!

 

6番寺安楽寺(あんらくじ)

 

後ろ髪をひかれながらも別格に行こうか迷う。それでも、行く気のなかった別格の情報が入り、大きくルートを外れなくても行ける位置にいる。という事実。

行くにしても夜になってしまうので、明日か・・・と6番寺を素直に目指す

 

トイレ兼東屋

 

6番寺を目指していると、途中でトイレ付の建物を発見。すでに中には野宿の方とみられるお遍路さんが寝転がっている。

普通に野宿文化や、野宿に使えそうな施設が散見されて、次は野宿もしてみたいかもと思いました。

 

6番寺安楽寺山門

 

安楽寺に着いて5分。すさまじい雨が・・・・

このお寺、なんと納経所が本堂の中にある!!慣れないお経を聞かれるのがちょっと恥ずかしかったのでじわじわと退散。外でそっと唱えました。

 

7番寺十楽寺(じゅうらくじ)

 

6番寺から歩いて数キロ、めっちゃ疲れたけど到着!納経だけして宿坊へ。ものすごい雨なので、お参りは次の日の朝にすることにした。

体バッキバキです。足の裏も若干痛い。

十楽寺に到着すると、翌日の朝のお勤めは無いと聞かされる。あれ、あれあれ、これってもしかして別格寺行けってこと?朝超早く出れば、次の日予約してる宿も間に合う。これってもう行けって事だよね?だよね!

 

お宿は十楽寺宿坊

 

十楽寺宿坊はビジネスホテル的なお宿。

宿泊施設そのものについては十楽寺宿坊の記事で紹介しているのでご覧ください。

宿では歩き遍路で5週回っているというツワモノのおじいちゃんと一緒の席になる。奥さんも一緒だ。お遍路が好きすぎるから、ご先達さんになるために、今回は泣く泣く車でゆっくり回りながらカンペを作ってるとのことだ。

別格も行こうか迷っている旨を話すと、行った方がいい!と断言。また、俺も若いうちにお遍路行っていたら、間違いなく人生変わったと言っていた。私も変わりそうな気がしてるっす!

宿に朝食いらないと伝えたら、朝食の代わりにおにぎりをつくってくれた。その柔軟さ、ベリィグッドです。

まとめ

 

めちゃくちゃ疲れた一日。体がばっきばきです。宿で入念にストレッチをして、翌日に備える。今日の注目ワードとしては別格20霊場が出現。

なんとなく感じる事としては、RPGのように人に何かを聞き、心を開いていると不思議と次の情報が手に入る。何かの縁の中にいるような感覚がしてきました。

ちょっと特別な旅に酔っているのかも。

もう後半は体がきつくて下を向いて歩いていたけれど、苦しくても上を向くと結構キレイな風景があったり、下ばっかり見てると案内を見落としたりいいこと無し。

明日も頑張って前を向いて歩こうと思います。

そして別格も廻ることに決めた!!なんか行けって言われてる気がするし!!

 

 

 

 

今後の予定については詳細な日程記事でまとめてますので、良かったらご覧ください。

二日目一緒に旅をしましょう。

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